「しかし、サムソンの髪の毛は、切り落とされてからまた伸び始めた。」士師記 16章22節
士師としてはまったくふさわしくない遊女デリラとの関係の中で、サムソンはデリラに騙されて、その特別な力を失い、ペリシテ人に捕らえられ痛めつけられます。
しかし、髪の毛が剃り落とされることでナジル人としての聖さを失ったサムソンにとって髪の毛が伸びる期間は特別な時となりました。
これまで自分勝手に生きてきて、特別な力も主のために用いることがなかったのがサムソンです。
しかし、力を失って捕らえられている期間は、髪の毛が伸びる期間となり、サムソンが主の前に悔い改める期間となったのです。
自由に何処かへ行くこともできなくて、好き勝手にすることもできず、鎖につながれた期間は、サムソンが主の前に出る時となりました。
切り落とされた髪の毛が伸びたのは、主のあわれみが再びサムソンに与えられることを示唆します。
主は見捨てない。
初めて悔い改める時を持ったサムソンですが、主のあわれみはサムソンが祈る前から備えられていたようです。
私たちは苦しむ時に祈ります。
しかし、その祈りの時には既に主のあわれみと助けの手は、私に届いているのです。
私がまだ見ることができないだけなのです。
主の恵みはまた、届くのです。
シャローム