「こうして、彼女は打ち場に下って行き、姑が命じたことをすべて行った。」 ルツ記 3章6節
母ナオミはルツに、大麦の収穫をふるい分ける大切な日の夜に、ボアズの下へ行くことを命じます。
現代に生きる私たちとは、文化も慣習も違い、結婚、財産の所有に関する律法も大きく違います。
ですから、ナオミの言葉も、それに素直にすべて従うルツの行動も、なかなか理解しがたいのです。
けれども、一つ言えることは、主に信頼して行動をしようとする人を、主はふさわしく導いてくださるのは確かです。
この夜は、大麦をふるい分けて大切な、実りを確保する日です。
ルツとナオミが、収まるべきところへと主の御手によってふるい分けられて収まっていくことを、比喩的に現しているように感じます。
ナオミの言葉、ルツの行動、ボアズの行動の一つひとつに主の御手が働き、最善へと導くのです。
ここでルツは、ナオミの言葉のとおりにすべて行っています。
疑問や不安を声に出していません。
しかし、11節でボアズは「もう恐れる必要はありません」と、声を掛けています。
ルツが、何も恐れないで大胆に行動しているのではなく、主に信頼しつつ、恐れを持って行動していることをボアズは見ているのです。
その恐れは、主を信頼しつつも沸き起こるものです。
そして恐れよりも主への信頼と委ねる心がルツに行動をさせています。
すべてを行ったルツの行動と心のすべてを主は知っておられて、祝福してくださるのです。
恐れても、不安があってもよいのです。
主に信頼して従おうと行動する人を主は豊かに祝福してくださる。
シャローム