「わたしは彼らに一つの心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を与える。わたしは彼らのからだから石の心を取り除き、彼らに肉の心を与える。」エゼキエル書 11章19節

エルサレムの住民がどこまでも主に背き、エジプトの力を借りて、バビロン帝国に対抗しようとします。
主のさばきに従うことができません。自分たちの力で主のさばきさえも避けようとするのです。
しかし、それは無理なことです。

主は厳しいさばきをエルサレムに与えることを示します。
「鍋」と言う言葉を住民は用いて、硬い材質の鍋を例えにして、町が強固であると言います。
しかし、主は、その鍋と言う言葉を用いて、そこは主のさばきを待つ者たちが入っている町、鍋だと語るのです。

そのように厳しいさばきを語る主ですが、同時に散らされていく人々の中に、主を信じる者を残すことも示されます。
彼らは、さばきを経験した後で、新しい霊を与えられます。
頑なな「石の心」ではなく、柔らかで従順な「肉の心」を与えられて、主に従う者として回復と恵みの経験をするのです。

主は、散らされて捕囚の民となって、苦しみを経験した人の中に、恵みを注ぎ、再びその人たちにエルサレムを与えてくださるのです。
どこまでも頑固で悔い改めない者には、厳しいさばきを与え。
主に懲らしめを経験して、なお、主のことばを素直に聞く者には、回復と恵みを与えてくださる。
私たちは、いつも素直に主のことばを聞く者でいたい。
時には、主が語られる厳しいことばも、柔らかな心で受け止めて、自分のものとして、従順に従える者でいたいのです。

シャローム