「歌い手たちには王の命令が下っていて、日課が定められていた。」ネヘミヤ記 11章23節 (2017新改訳)

1節には、民の指導者とくじに当たった者がエルサレムに住んだことが記されています。
そして続く、2節には、それ以外にも自発的にエルサレムに住もうとする人がいたことを記します。
皆、神の宮を中心にして生活をすることに力を注いでいたのだと分かります。

ここ23節には、歌い手たちの奉仕は、ペルシアの王の命令があったことが記されます。
指導者であり、学者あったエズラが、歌い手たちの奉仕について改めて定めたものを王の承認を取って、確かなものにしたのでしょう。
これから先、エルサレムでおこなわれる神の宮での儀式、賛美に王のお墨付きを得ておこなったのでしょう。
これから先、誰かに邪魔をされないようにとの、考えもあったのかも知れません。

これは、ネヘミヤとエズラが細心の注意を払い、神の宮でおこなわれることを確かなものとしようとしたことの現れだと思います。
賛美や神の宮での礼拝、儀式をいいかげんにして、神を悲しませるようなことが二度とないようにと奉仕を定めたのだと思います。
そして悔い改めてネヘミヤたちの指導に従おうとしていた民も、そのことを充分に理解して行ったのでしょう。
それが自発的にエルサレムに住む人たちが何人も現れることに繋がったのではないでしょうか。

民は、定められた日課を喜び、主を賛美する生活を中心にして、自分たちの生活を作っていったのだと、思います。
自分にとって快適な生活ではなく、賛美と礼拝を大切にする生活です。
新しくなったエルサレムは、賛美が溢れ、それも規則正しく歌われたのだろうと思います。
私たちも、生活の中に賛美を歌うこと、賛美を歌う時間や方法を大切にすることにもっと心を向けても良いのではないかと思わされました。
シャローム