「私たちが御父の命令に従って歩むこと、それが愛です。あなたがたが初めから聞いているように、愛のうちを歩むこと、それが命令です。」ヨハネの手紙 第2 6節 (2017新改訳)
聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、ヨハネの手紙 第2です。
わずか13節だけの手紙です。手紙らしい手紙だと言えるかも知れません。
この手紙は、冒頭に記される宛先から、様々な解釈がされてきました。
「選ばれた夫人」という表現が原文では「エレクタ」という言葉で記されているので「エレクタ夫人」に対して宛てられたと、解釈したり。
または「エレクタ・キュリア」という女性に宛てられたとも、解釈できるというのです。
しかし「教会」がギリシャ語では女性名詞であり、また「教会」は「キリストの花嫁」とたとえられているので、再臨の主を待つ教会のことを「選ばれた夫人」と「そのこどもたち」へと、現したと考えられるのが正しいと言えます。
異端が教会に入り込む機会を狙っている時代になっており、迫害もまた身近となっている時に、ヨハネは大切な教会の兄弟姉妹に対して、短く緊急の手紙を出したのです。
それは今の時代に、周りの状況が大きく変化し教会も気をつけなければ翻弄されてしまうことへ警戒心を持ち、歩むべき道を示したのです。
愛する教会へ、愛する教会の兄弟姉妹に示す道筋。
それは愛のうちに歩むことです。
御父と御子イエスを愛します。
礼拝に集い、互いに愛し合います。
礼拝から世に遣わされて、互いに愛し合います。
それは御父の命令に従うことです。
愛のある生活の中で生きることです。
ヨハネもその愛する生き方を実践する中で「本当に愛しています」と、冒頭の1節で繰り返し記してこの手紙を送ったのです。
ヨハネの手紙の背後にも、愛する他の教会の兄弟姉妹の愛が溢れているのです。
神を愛し、教会を愛し、互いに愛し合うこと。
ヨハネがもう一度、短く明確に伝えることは、現代に今日生きる私たちへも、ヨハネが書き送っている大切なことです。
初めから聞いていたのです。
愛のうちに歩むことを、今の大変な状況の中で、具体的に実践する一日を送りたい。
シャローム