「そして大声で叫んだ。「あなたは女の中で最も祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。」ルカの福音書 1章42節
今日からルカの福音書を読みます。
1章は、バプテスマのヨハネの誕生に関することに始まり、マリアが聖霊によってイエス様を身ごもることを順番に記します。
福音書には珍しく御使いの登場とその名前が語られます。
特別な出来事であることを一つひとつの文章からも受け取れます。
ここはヨハネを身ごもったエリサベツが、聖霊に満たされて、マリアに向かって叫んだ言葉です。
マリアは、エリサベツが特別な子を身ごもっていることを聞かされていますが、エリサベツは、特別なことを聞かされないまま、聖霊に満たされて祝福しています。
突然、聖霊によって身ごもることなど、御使いに喜びなさいと言われても、戸惑うことのほうが多いと思います。
しかし、イエス様を身ごもったことをしっかりと、御使いのことばのまま素直に受け止めたマリアです。
38節では、自分のことを「主のはしため」と呼びます。
同時に、48節ではそのはしためを、主が「目を留めてくださった」と賛美します。
小さな存在である私たちを、全能の神が目を留めてくださることの喜び。
その祝福は、私たちが思うこと、願うこととは大きく違っていることも多いのです。
ヨセフとの平穏な結婚ではなく、聖霊による身ごもりで始まる結婚生活は波乱があり、非難もあるはずです。驚き恐れます。
しかし、それが主の目には祝福であり、主が与えてくださる最善の喜びであると、信じて従うかどうか、私たちはいつも問われているのです。
そして主のしもべとして従える人は、幸いなのです。
シャローム