「イスラエルに死ぬ日が近づいたとき、彼はその子ヨセフを呼び寄せて言った。「もしおまえの心にかなうなら、おまえの手をももの下に入れ、私に愛と真実を尽くしてくれ、私をエジプトの地には葬らないでほしい。」 創世記47章29節

「死ぬ日」と言う表現で始まることばですが、ここにも私たちの命は「主が与え、主が取られる」のだという信仰の告白が現われています。
そしてイスラエルこと父ヤコブが願ったのは異郷の地エジプトに葬らないで、約束の地カナンに葬ってほしいということでした。
豊かな生活のあるエジプトでのお墓ではなく、主との約束の地でのお墓を望んだのです。
それは地上の生涯だけではなく、その先にあるもの、神様と永遠に生きる約束こそ、真に求めるべきものだという確信があるのです。

そして「愛と真実をつくして」と願います。
この愛とは、主の与えてくださる恵みの約束に従って、そして真実を通して守ってほしいとの願いです。
決して破ることのない約束、イスラエルのことを愛して、あわれみと恵みの神様に倣って実践してほしいということです。

ヤコブは、その地上での生涯の最後に、主なる神様との約束、主なる神様から受ける恵みこそ一番大切であり、求めるべきものだと告白しているのです。
愛しており、大切な息子に伝えるのです。

私たちも一番大切にすべきものを見失わないようにしたい。

シャローム