「まただれも、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れたりはしません。そんなことをすれば、ぶどう酒は皮袋を裂き、ぶどう酒も皮袋もだめになります。新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるものです。」 マルコの福音書 2章22節
引き続き2章です。
人々がイエスの弟子たちが断食をしないと、非難をした時の、イエス様の答えが22節のことばです。
新しいぶどう酒はまだまだ発酵が進んでいる状態のぶどう酒のことです。
その新しいぶどう酒とは弟子たちのことです。
イエス様を信じて、一緒に信仰生活をするようになった弟子たちは、既に新しい人になっているのです。
ですから、信仰生活でも、以前と同じことをするのではないのです。
ここでイエスさまは、 断食をすることや儀式を大切にするだけの信仰生活を、古い皮袋だとたとえました。
もはや新しいぶどう酒を入れておく力はなく、その機能も失われており、形だけになっている信仰です。
ですから、弟子たちの生き方は、古い皮袋である人々の信仰生活とは違って来るのです。
しかし、新し信仰とは、皮袋を裂くことが目的ではありません。
神さまを信じて、神さまが喜ばれる新しい生き方をすることが大切です。
それを具体的に指し示すのは難しいことです。
それでも皮袋の形に合わせるのではなく、イエスさまのことばを聞き従う中で新しい生き方を見つけるしかありません。
その時、皮袋を裂くことがあっても、同時に、そこには御霊の実が結ばれていくはずです。
見本はイエスさまの歩まれた道ということになります。
シャローム