「彼らは父に告げた。「ヨセフはまだ生きています。しかも、エジプト全土を支配しているのは彼です。」父は茫然としていた。彼らのことばが信じられなかったからである。」 創世記45章26節

ヤコブの息子たちの2度目のエジプト訪問で、ついにヨセフは自分のことを兄たちに明かします。
そして王、ファラオの好意も受けて、父と家族をエジプトへ呼び寄せるのです。
兄たちには、自分は主によって先に遣わされたのだと、信仰の告白とともに兄たちを赦すのです。
そして父を連れてくるように語り、送り出します。

兄たちは驚き、しかし、ヨセフの言う通りにします。
カナンの家に戻った兄たちは父ヤコブにヨセフのことを伝え、エジプトへ移り住むようにと告げるのです。
ここで心に留まったのは父の応答です。
「茫然としていた」「信じられなかった」
茫然とは、以前の翻訳では「ぼんやりしていた」と、記されていました。
ヤコブは、ただ信じられなかっただけではないのです。
もちろん、死んだと思っていたヨセフが生きており、エジプトの支配者となっているというのは、あまりにも不思議なことです。
でも、そこには主の導きと守りがあり、祝福されているのです。

ぼんやりして、主の大きな恵みに驚きのあまり茫然としていてはいけないのです。
注意していなさい。目を覚ましていなさいと、イエス様は弟子たちに語られました。
信仰はぼんやりとしていると、大切なことを見逃し、恵みを受け取ることに躊躇してしまうようなことがあるのです。

目を覚ました日々の信仰の生き方をして、主のことばを素直に大胆に信じる者でいたいと思います。
主は生きて働いておられるのです。

シャローム