「平和の神は、速やかに、あなたがたの足の下でサタンを踏み砕いてくださいます。 どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように。」ローマ人への手紙 16章20節
ローマに住む人たちに対して「〜よろしく」と、一人ひとりの名前を挙げて挨拶を送る手紙の最後の部分です。
3節では「プリスカとアキラ」を同労者と呼んで、彼らへの感謝を現しています。
この挨拶は、ただの定型文ではなく、パウロの心からの感謝と、彼らの信仰が守られるようにとの思いが現れた真剣な祈りのことばです。
その感謝のことばの終わりに、警告のことばがあります。
教会に分裂を引き起こす人たちがいるので注意をするように語ります。
手紙の最後に警告を書かなければならないほど危険な行動を取っている人たちがいたのです。
しかし、だまされないように注意することを記した後で、パウロは一番大切なことを記します。
主イエスが、教会を守り、教会を荒らす者たちを打ち破ってくださるのだと、教えます。
注意は必要です。でも、それよりも大切なのは、主イエスを信じて、主に期待して歩むことです。
パウロは警告のことばを記した後、再び、祈りのことばを記します。
遠くにいる教会の一人ひとりを思う時、パウロの、そして私たちの思いというのは、主への祈りになっていくのです。
主が、私たちの真ん中にいつもいてくださることが私たちの力となり励ましとなるのです。
今も、様々な問題が起きても、主の恵みが私たちに注がれていて、私たちは主の助けを期待できるのです。
主に栄光があることを祈ります。
シャローム