「あなたがたは神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っているのです。」 マルコの福音書 7章8節
7章です。
律法を誰よりも厳格に守っているつもりで、実は一番大切な神の戒めを守っていないで、後から、人間が加えた言い伝えを守ることに必死になっている事実。
日曜日ごとに必ず礼拝を献げているはずが、それが心が神に向っていないで、自分の都合ばかりで献げてしまっている事実。
伝統や言い伝えを守ることに必死になり、聖書の中心、根本である神さまの愛を求めることを忘れてしまっている事実。
イエスさまが町や村を巡って教えておられた時、モーセを通して律法を与えられていたユダヤ人が神さまの愛を忘れて、形ばかりの信仰を守っていた事実が、ここで指摘されています。
何のために、十戒が与えられているのか。
何のために、日曜日ごとに礼拝を献げるのか。
何のために、教会に集まって来るのか。
何のために、聖書を読み続けるのか。
これは二千年前のエルサレムやガリラヤ地方に住む人たちだけの問題などではなく、今の私に問われていることです。
神のことばに聞き、神を愛すること。
イエス・キリストを私の救い主であることを信じること。
変えてはいけない聖書の根本は何か。
変えてしまうというのではなく、柔軟に受け止めて理解を深め広げて、どうすれば、イエス様の愛を実践するための働きができるのか。
コロナ感染の影響がまだまだ続く中で、受難週を歩み始めた私たちの礼拝の献げ方、信仰生活の実践が問われています。
でもそれは、大胆に取り組めるチャンスでもあると思います。
主イエスが、私を愛してくださり私の代わりに受けてくださった痛みと苦しみを、覚えながら神の戒めをもう一度しっかり味わいたい。
シャローム