「女の子を産んだ場合は、月のさわりの時と同じように二週間汚れる。彼女は、血のきよめがなされる必要があるので、さらに六十六日間こもる。」レビ記 12章5節 (2017新改訳)
出産をした女性のきよめの期間についての定めです。
出産で汚れたと見なされるので、きよめの期間が必要であると定められています。
血に関係して汚れを避けるということでしょうか。
神殿での儀式に加わってはいけないという規定です。
女の子を産んだ場合は、男の子の出産の時よりも、きよめの期間を長く取ります。
女の子を産む方が、体力をたくさん必要とするので、きよめの期間も長く取ると、考えられたようです。
なぜ、この規定があるのかは、明確ではありません。
女性への差別だと、指摘する声のあるようですが、それは的外れだとだけ答えます。
出産直後から、家の中心でもある母となった女性が、神殿の儀式に急性的に参加させられるよりも、休んできよめの期間を過ごす方が、正しいと考えられます。
主が、きよめられるまでの期間を定めて、家で静かに過ごすように命じたのです。
それを守りながら、生まれた子どもと主のことばに従うことが正しい過ごし方だと、考えます。
主はここで汚れているから排除すると、言っていません。
きよめの期間を過ごしてから、いけにえを献げよと命じるのです。
出産で出血し、体力的にも大変な経験をした女性が、主によってきよめられて、新しい命、子どもと一緒に礼拝できる喜びへと主は、道を定めているのだと思います。
人は、主のことばを聞き、主によってきよめられ、主の前に進み出ることが喜びとなるのです。
こもる期間、きよめられるために静まる時間を持つのは、今の私たちにも必要で大切な時間です。
シャローム