「あなたは御手を開き 生けるものすべての願いを満たされます。」詩篇 145篇16節
神さまが世界を統治されていることを賛美する詩です。
神さまは、独善的に力で世界と人を支配される方ではありません。
「情け深く あわれみ深く 怒るのに遅く 恵みに富んでおられます」と詩人が歌うのです。
神さまは、愛とあわれみで世界を統治されるのです。
そして神さまの恵みは私たちに注がれます。
ここで「御手を開き」と言うのは神さまが私たちの必要を満たしてくださる様子を擬人化した表現です。
御手を開いて、その御手の中にある恵みを与えてくださるということです。
しかもその恵みは惜しみなく与えられるのです。
神さまは世界を統治されて、私たちの必要のすべてを満たしてくださるのです。
寛容に忍耐強く、私たちの時に、身勝手な祈りさえも聞いてくださり、私に本当に必要なものを惜しみなく与えてくださるのです。
あわれみ深く、怒るのに遅い方なのですから、私たちはどんな小さなことでも、神さまの祈ることが大切です。
神さまは御手を開こうと、私が祈るのを待っていてくださる方です。
神さまに恵みを与えられると言うことは、ただ私が必要としているものが与えられると言うのではなく、本当の意味で満たされるということです。
この方を賛美しつつ、願いを隠すことなく私は祈ります。
シャローム