「そのため、喜びの叫び声と民の泣き声をだれも区別できなかった。民が大声をあげて叫んだので、その声は遠いところまで聞こえた。」エズラ記 3章13節 (2017新改訳)

ついに神殿の再建工事は、その礎を据えることができました。
ここまで多くの苦労がありました。同時に主の導きと助けがあったのです。
工事にかかわった者、見守った者たちは、礎が据えられた時、喜びの声を上げました。
レビ人は、主を賛美して歌い、シンバルを鳴らして賛美したのです。

しかしそこには、泣き声も混ざっていました。
老人たちの泣き声です。
老人たちは、破壊される前の素晴らしい神殿の姿を覚えているのです。その神殿に比べて、この時、据えられた礎は、あまりにもみすぼらしく思えたのです。
そこには自分たちがおこなった罪の記憶、涙もあったことでしょう。

しかし、天の主は、この再建工事と宮の礎を、貧しいとは思わないで、喜んで受け取ってくださっています。
主は、あわれみといつくしみの心で、人々の工事を受け止めてくださるのです。

そして今朝、私は思います。
主に向かって私たちが上げる声は、喜びの声だけでなく、泣き声も一緒に混ざっていて良いのだと、思うのです。
一緒に混ざっていて良い。
主への賛美は、私たちの真摯で素直な声で良いのでです。
涙を拭い、泣き声を抑えて、喜びの賛美だけを上げる必要はないのです。
主は、私のすべてを知っていてくださる。そして私を決して見捨てません。

だから、涙とともに賛美し、喜びとともに歌い、いつも主の近くに行くことが大切です。
主は、貴方の喜びを増し加えてくださり、涙を拭ってくださるのです。
シャローム