「イエスは彼女に言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい。」ルカの福音書 8章48節

 医者にさえ騙されて、財産もすべて失って、なお病が癒されないまま12年も苦しめられてきた女性が登場します。
 この女性は、イエス様ならば癒してくださると、期待し信じて、イエス様の衣に後ろから隠れて触れました。
 汚れていると言われてきたので、イエス様に正面切って癒してくださいとお願いすることができなかったのです。
 でも、でも、でもせめて着物の端にでも触れればと、わずかな期待を持って手を伸ばしたのです。

 結果は直ちに現われて、病は完全に癒されました。
 そしてイエス様は、誰が、ご自分にさわったのかと探されます。
 彼女は震え、恐れながらも名乗り出るのです。

 この震えは、義なる神への恐れであり、深い愛に触れた驚きでもあります。
 愛は、時に恐ろしいほどの驚きを与えるのです。
 そして、この名乗り出たことは正しいことでした。
 「安心して行きなさい」
 病が、着物の端に触れて癒されたことよりも、このことばをイエス様にかけていただくことが、どんなにか素晴らしいことか、どれほど大きな恵みでしょうか。

 イエス様の前に隠すことなく、自分の心をすべて注ぎ出し、明け渡す人には、このような素晴らしい恵みと慰めが与えられます。そしてそれはなくならないのです。
シャローム