「宮のしもべたちと、ソロモンのしもべたちの子孫は、合計三百九十二人。」エズラ記 2章58節 (2017新改訳)

2章は、捕囚の民から帰還したイスラエルの人々を部族ごとに記しています。
まず、1節で「捕囚の身から解かれて」と、あるのが大切なことばです。
戦いに敗れ、異国の地に捕らえられたイスラエルとユダの民は、囚われの身でした。
ただ帰還できたのでも、帰国しただけでもなかったのです。
解かれたのです。

私たちも今、主イエスを信じる者となって、罪の鎖、滅びから解かれた者になったのです。
そして一人一人が、主によって数えられています。
わずか52人と、ネボ人は数えられています。29節。
この人たちは、単なる数字ではなく、記号ではなく一人一人が、主によってその誕生からこの解放の時まで、見守られてきたという証拠なのです。

私もまた、誕生の時から、教会、聖書と出会い、主イエスを信じた時、今朝のこの時まで主に見守られているのです。

今朝選んだのは58節です。
ここから先は、特に祭司、歌うたいなどの奉仕に就く者が数えられています。
ある人たちは、先祖がたしかに祭司の家系であったことが証明できなかったので、祭司として奉仕が許されません。
とても厳しいのです。
一方で、主の前にはすべての人が尊く、平等です。

ここには、王であったソロモンのしもべと、宮に仕えていたしもべが、並べられています。
王の家に生れたから優れているのではなく、主の前に一人一人が尊き見られて数えられています。
主のしもべです。こう呼ばれることを喜びたい。
何気ない表現のようですが、ここに自分の家の名前を見つけた捕囚から帰還した民は、主の愛を受け止めたことです。
今朝、私たちもまた、罪から解かれた者として主の前に新しい一日を歩みたいものです。
シャローム