「彼女はイエスのことを聞き、群衆とともにやって来て、うしろからイエスの衣に触れた。」 マルコの福音書 5章27節

5章です。
多くの群衆が、イエスのみもとに集まって来ていました。
すると会堂司のヤイロが訪ねてきて、彼の娘が死にかけているので助けて欲しいと懇願したので、イエスは彼と一緒に出かけます。
多くの群衆は、そのイエスの後を付いて行ったのです。
そこに一人の女の人がいました。

彼女と他の群衆とは決定的に違うことがありました。
群衆は、乱暴な言い方をするならば、やじ馬であり、イエスの近くに来ていても、心は遠いのです。
眺めているだけの心の距離があります。

しかし女の人は、12年間も重い病にかかり、しかも医者からもひどい目に遭わされていました。
彼女は、自分を助けることができるのはイエスしかいないと思って、ここに来たのです。
イエスの評判を聞き、信じて近づいてきたのです。
病のため、先生と呼ばれるイエスに正面から面会することは許されないと言う状況の中で、なんとしてでもイエスに近づきたいのです。
ですから人々の目を避けて、うしろから触れたのです。
彼女の心はぐっとイエスに近づいていきます。

神さまのことを正確に知っているのかどうかではなく、なんとしてでもイエスに近づき、癒されたいと信じている心からの行動です。
その求める心、信じて近づく心に、イエス様の愛と力が働きます。
イエス様を信じたい、信じて近くに居たい、従っていきたいと求める心が大切です。
主は、そのように求める人を見捨てたりしないのです。
シャローム