「彼女は男の子を産んだ。モーセはその子をゲルショと名づけた。「私は異国にいる寄留者だ」と言ったからである。」 出エジプト記 2章22節

エジプト王ファラオの命令によって、産まれたヘブル人の男の子は殺される危機の中で、モーセが産まれ、ファラオの娘の子どもとして育ちます。
危機の中、その敵のまっただ中で生かされたモーセです。
同胞ヘブル人を助けようとして、ファラオに命を狙われることとなり、ミディアンの地に逃れます。
逃亡生活の中で、モーセと妻となったミディアン人のツィポラの間に子どもが産まれたのがこの箇所です。

エジプトの地で、ミディアンの地で生きてきたモーセです。
それぞれに事情がありました。
そしてハッキリしていたのは、そこでの日々は寄留者としての毎日であったということです。
私たちが今、生きている場所は、自分のあるべき一番の場所でしょうか。
日々の感謝とは別の問題として、ここは神を信じて生きる者にとっては、エジプトでありミディアンなのです。
寄留者であるという自覚が必要です。

そして寄留者ならば、本来の生きるべき地、籍を置き歩むべき地があるのです。
それは神とともに生きる場所です。
そして最終的にはそれは天の御国なのです。
今の日々の感謝とともに寄留者として、かの地を待ち望む希望が必要です。

シャローム