「しかし私たちは、神の約束にしたがって、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望んでいます」ペテロの手紙 第2 3章13節 (2017新改訳)

聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。

今日開いたのは、ペテロの手紙 第2です。

先の第1の手紙に続いて、使徒のペテロが書きましたが、文体が違うこと、ユダの手紙に依存しているのではないかと思われる内容があることから、別のペテロが書いたのだと、指摘する者もいますが、著者が使徒ペテロであることを否定するだけの証拠、資料はありません。
執筆場所はローマで、殉教する少し前の66年頃と考えることができます。

偽教師による異端が現れて、広まりつつある傾向があったので、それを警告して、正しく信仰を保ように勧めます。
特に宛先となる教会や人物が指定されていませんので、現在のトルコあたりに生活するキリスト者を励ますために記されたのではないでしょうか。

この地上での生活は楽しいこと喜びばかりではありません。
迫害もあり、悲しみ、苦しみや病に伏せる日もあります。
しかし私たちは、神さまの約束を信じています。
信じているので、待ち望んでいます。
必ず、義の方である神、主が約束を実現して、新しい天と新しい地を到来させて、私を招き入れてくださることを信じています。
繰り返しますが、信じるだけではなく待ち望んでいるのです。

それは苦しみ悲しみの中を歩んだとしても無くならず、失わず、薄まらず、揺れ動きません。
主イエスへの信仰は、待ち望むことに直結しています。

殉教の直前になってもペテロは慌てず、恐れず、むしろ待ち望む心を強めて、私たちに、同じ心で待ち望むように励ましてくれるのです。
待ち望むべき、明確なものを知っている私は幸いです。
シャローム