「穀物のささげ物はみな、塩で味をつけなさい。穀物のささげ物に、あなたの神の契約の塩を欠かしてはならない。あなたのどのささげ物も、塩をかけて献げなければならない。」レビ記 2章13節 (2017新改訳)
2章は、穀物のささげ物に関する規定です。
特に気をつけなければならないことが、二つあります。
一つ。
小麦粉を献げるのですが、パンを焼いて献げるときには、それは必ず「種なしのパン」でなければならないのです。
種を混ぜるということは、発酵をさせることになります。
パン種はこの場合、腐敗を比喩的に示します。
聖なる神へのささげ物、聖なる神を礼拝するときには、腐敗、混ぜ物は徹底的に避けなければならないのです。
二つ。
一つ目の、聖さに関係します。
塩を用いるのです。
塩は、食べ物が腐敗するのを防ぐ役目があります。
これもまた、聖さに関係するのです。
徹底的な聖さを求め、塩を必ず用いるのです。
最も聖なるものとして穀物のささげ物をするときには、このように注意して献げるのです。
それは信仰者が、常に神の聖さを意識することを教えるものです。
同時に、罪深い自分たちが、聖い神に近づくことが許されていることを、覚えて感謝と賛美の心を持ち続けるためでもあります。
ここにある「塩を欠かしてはならない」という言葉を、この時のイスラエル人は、本当に大切に聞き、その通りにしたのです。
私たちは、小麦粉とを献げることも、パンを焼いて献げることもしませんが、この徹底した聖さを求める心は、共有していけなければならないと思います。
罪を意識するからこそ、罪が赦されていることの喜びが大きく、聖い神さまと交流できることを感謝して賛美するのです。
シャローム