「ユダの王エホヤキンが捕らえ移されて三十七年目の第十二の月の25日、バビロンの王エビル・メロダクは、即位した年のうちにユダの王エホヤキンを呼び戻して、獄屋から出し、」エレミヤ書 52章31節

エレミヤ書の最後です。
明日16日と明後日17日は、教団の奉仕で早朝からメールをすることができません。今夕のうちに2日分の「今日のみことば」を送らせていただきます。
よろしくお願いします。 榊原康成

エホヤキンは、バビロン帝国に降伏した王であり、実質上のユダの最後の王と呼んでもよいと思います。
その次の王、ゼデキヤは、降伏後にバビロンに立てられた王であり、バビロンに反逆して、ユダ王国を崩壊させた王です。
ここでは、エホヤキンが、捕囚の民、捕囚の民の王としてバビロンで生活をしていたことが分かります。
しかも、37年目に獄屋から解放されるという恵みがあったことが記されるのです。
これは列王記第二の最後、25章27節にも記されることです。

主の恵みは、バビロンを通しても愛するユダの人に注がれるのだと分かります。
それが捕囚という苦しい中でも、主の恵みは届くのだと分かります。

ここで「呼び戻して」とありますが、これは「頭を上げ」という表現が使われています。
国が滅び捕らえられて、打ちひしがれて下を向いていた日々から、頭を上げて希望を持って生きる日々が始まったことを示唆するようです。
ただ牢獄から出ることができたのではなく、主による回復の時が始まったことが分かります。

私たちは、苦しみ、涙する日々でも、主の恵みと回復、助けの時があることを希望をもって聞きたいものです。

シャローム