「ヤコブの子どもたちよ、集まって聞け。おまえたちの父イスラエルに聞け。」 創世記49章2節

イスラエルであるヤコブが、人生の最後の時に、息子たちにことばを与えます。
その言葉は、遺産の分配などとはまったく違うものでした。
28節によれば、12人の息子たちに対して、それぞれふさわしい祝福のことばを与えました。
しかし、例えば長男のルベンには厳しいことばが与えられました。
一人一人の過去の行いや、信仰に対してふさわしいことばが与えられ、そのことばを受け取って、これから先をどのようにして主に仕えていくのかを示唆することばです。

ヤコブの子ですから、血肉の家族です。
父イスラエルですから、主と契約を結んでいる大切な契約の家族です。
この二つのことをひとつのものとして受け止め、主の恵みに応答するのです。
それが求められているのだと教える遺言です。

それは集まって聞くことから始まります。
そして、一人一人が父のことばを聞くことから始まります。

私たちはすべて最初に聞くことから始まります。
そして最後の最後まで主のことばを聞くことから始まります。

ヤコブはこの日、亡くなります。
しかし、最後も主のことばを預かり、息子たちに伝え、自分も主のことばを聞いて従い、先の希望を持って、眠りにつくのです。
聞くことを大切にしたい。

シャローム