「そして、イスラエルのことをこう言っています。 「わたしは終日、手を差し伸べた。 不従順で反抗する民に対して。」」ローマ人への手紙 10章21節
この21節は、イザヤ書65章2節からの引用です。
神がイスラエルの民を愛して、ご自分を信じるように何度も語りかけました。
しかしイスラエルの民は罪を重ねるばかりで、悔い改めることがありませんでした。
そして、神を求めることもなかったのです。
しかし、どこまでもあわれみ深い神は、求めないのであれば、もうそれでよいとは考えられなかったのです。
何度も手を差し伸べ、語りかけることを止めませんでした。
頑なな心の民に終日、手を差し伸べたのです。
いったい、そんなことをして神様に何の益があるというのでしょう。
何もありません。
ただ、神が先に私たちを愛してくださったというだけなのです。
ここローマ人への手紙で、引用されるのも同じことを教えるためです。
神は異邦人を愛して、彼らが救われるように道を備えました。
手紙を書いたパウロを使徒として遣わしました。
そしてイスラエルの民をも見捨ててはいないのです。
求めてはいない民のために、終日、手を差し伸べているのです。
手を差し伸べ続けているのです。
従順な者にではなく不従順な者に向かって手を差し伸べてくださるのです。
私のところにも、同じように手が差し伸べられたのです。
シャローム