「また、青銅で洗盤を、、また青銅でその台を作った。会見の天幕の入り口で務めをした女たちの鏡で、それを作った。」出エジプト記 38章8節 (2017新改訳)
主に知恵を授けられて立てられたベツァルエルを初めとして、ユダ族、ダン族の者たちが、みな、心を尽くして、ことごとく主に命じられたままに会見の天幕のものを作りました。
21節からは、レビ人が、この制作に関して、その材料、重さなどを記したとあります。
それを読むと、民がみな、心から献げて作られたことがわかります。
同時に、誰かの名前や、特定の部族の名前が上げられて称賛されることもないことがわかります。
青銅で多くの物が作られたのですが、一つだけ、特別に記されていることがあります。
それは大切な洗盤を作った青銅は、女たちの鏡で作ったことです。
天幕の入り口で奉仕した女たちが、大切な鏡を献げたのです。
鏡は女たちの大切な大切な道具です。
今は旅の途上です。鏡の替えは簡単には手に入りません。
その大切な鏡を献げました。
その献げる心は、主を喜ばせたのです。
ですから、女たちの青銅で、大切な洗盤を作ったと、他の青銅とは違うことを記しました。
惜しむことなく、一番大切な物を献げた心が主に喜ばれたのだと、分かります。
主は、献げた人の心を見られます。
ここでは、えこひいきをしないで、みなが献げたことを記録させました。
しかし主は、一人一人の心を見られ、一人一人を愛してくださっています。
洗盤の青銅だけは、女たちの鏡で作ったと記すことで、女たちの心を記させたのです。
主が女たちを祝福しておられ、喜んでくださっていることが、分かります。
私たちの主は、私たちの心を探ってくださり、砕かれた心で、喜んだ献げた人に、豊かに報いてくださるのです。
私もまた、自分の大切な鏡を、惜しみなく喜んで献げる者になりたいのです。
シャローム