「彼らは神の義を知らずに、自らの義を立てようとして、神の義に従わなかったのです。」ローマ人への手紙 10章3節
彼らとはユダヤ人のことです。
異邦人が義を得ることができたのに対して、ユダヤ人は義を得ることができなかったことを示します。
神に愛され選ばれて、モーセを通して神の律法を与えられていたユダヤ人が義を得ることができませんでした。
それは何故なのでしょう。
彼らは、自分たちが自分たちの力、自分の行いによって義を得ることができると考えてしまったからです。
彼らは、律法を完全に行うことができないことを認めることがありませんでした。
律法が指し示すのは、人は罪人であること。
キリストにこそ、完全な義があること。
そのキリストを信じることで、信じる者が、」もはや罪人ではなく義であるとされることを受け入れることができなかったのです。
どこまでも自分の力で義となれると考えて、頑なに行いを続けることを選んだのです。
しかし、自分を義とする者が、神の前に義となることはないのです。
私たち人の義は、義ではないのです。
私が、私の義、正しさを誇ろうとする、証明しようとしてもそれは不可能です。
神が義としてくださること、それを指し示すのが律法であり、実現してくださるのがキリスト・イエスなのです。
キリスト・イエスを知らない者、受け入れない者は、神の義を知ることができません。
素直に、キリスト・イエスを信じる者として、神に義とされて、新しい歩を進めたい。
シャローム