「イスラエルはヨセフに言った。「私は間もなく死ぬだろう。しかし、神はおまえたちとともにおられ、おまえたちを先祖の地に帰してくださる。」 創世記48章21節

イスラエルが自分の死ぬべき時を知ったとき、彼は病床でヨセフの二人の息子を祝福します。
エフライムとマナセの二人は、イスラエルの孫ではなく息子として扱われ、神様の約束の地を受け継ぐ者として祝福されるのです。

ここから3つのことを覚えます。
ひとつ。「私は間もなく死ぬだろう」とは、不確定なことをボンヤリと表現した言葉ではありません。
有限の人間であるイスラエルが、主の前に死ぬべき時を知った上で、地上での最後に果たすべきことをする信仰の告白です。

ふたつ。「神はおまえたちとともにおられ」とは、有限の人とは違い、神様の無限性、全能を告白する言葉です。
同時に父イスラエルは居なくなっても、神様はいつもともにいてくださるという祝福と守りを伝えています。

みっつ。「おまえたちを先祖の地に帰してくださる。」とは、故郷に帰るということではありません。
主が、最初にアブラハムに与えると約束をしてくださった、あのカナンの地に帰し、カナンの地を所有するという意味です。
この時は、エジプトに寄留している身ですが、主の約束は必ず実現することを信じて、地上での最後を迎えるイスラエルです。

私たちも有限の者であり、欠けの多い信仰者ですが、全能であわれみ深い神様の約束を信じて、地上の歩みを最後まで主とともに歩みたい。

シャローム