「糸一本、履き物のひも一本さえ、私はあなたの所有物から何一つ取らない。それは、「アブラムを富ませたのは、この私だ」とあなたが言わないようにするためだ。」 創世記14章23節

11節には、四人の王がソドムの王のすべての財産を奪ったことが記されます。
そして、甥のロトも襲撃されてしまったので、アブラムはロトを助けるために立ち上がります。
そしてソドムの王たちの財産までも取り戻すことに成功するのです。
その時、ソドムの王は、アブラムに財産を渡そうとしたところ、アブラムが答えた言葉がこの23節です。

奪う者がいます。
義を行い、取り戻す人がいます。
そして義を行う人、アブラムは主に従うことで義を行えることを知っています、信じています。

ですからアブラムは、ソドムの王からの贈り物を受取りません。
アブラムは自分を富ませることができるのは、ただ主だけだと信じています。
それなので、主を信じていないソドムの王からの贈り物で自分が豊かになることを望まないのです。
アブラムは愛するロトを助けることが大切なのであって、財産を増やすことが目的ではありません。

元をたどれば、ソドムの王と四人の王は対立し、競い合っていました。
それは彼ら全員が、相手から奪ってでも自分の財産を増やそうとする人たちだからです。
アブラムは彼らの仲間にはなりません。
義を行うのみです。
主が必要を十分に満たしてくださることを信じています。
ロトを襲った人たちを追撃して勝利できたのも、主が助けてくださったのだと信じているのです。

ですから、ソドムの王とは一線を引いて、関係を結ばないのです。
アブラムを助け、アブラムを富ませるのは、ただお一人主がしてくださるのです。
私たちの、新しい一年も、必要を満たし豊かにしてくださるのは主です。
そして、私たちは主にだけ賛美の声を上げます。

新しい一年も主のことばに聞き、主に賛美の声を上げ、主に祈り求め続けます。
シャローム