「はじめに神が天と地を創造された。」創世記 1章1節 (2017新改訳)

新しい年の最初の朝に、主が貴方に豊かに祝福を注いでくださり、愛をもって導いてくださることを信じて祈り、これを記します。

ここ二年で新しい翻訳の聖書が二冊出版されました。どちらも多くの教会とミッションスクールで使われる聖書です。
聖書の最初の一文を開き、比べてみました。
「はじめに神が天と地を創造された。」新改訳聖書:2017版
「初めに、神が天と地を創造した。」新改訳聖書:第3版
「初めに神は天と地を創造された。」聖書教会共同訳:2018年発刊

翻訳の違いに心が魅かれます。
漢字とひらがなの使い分けもあります。句読点の打ち方。「が」なのか「は」なのか。
言語として訴えてくるものが違ってきます。
厳かな雰囲気が全面に出てくる翻訳もあれば、神の威厳を訴える表現もあります。
違いを比べるだけでも、発見があります。喜びがあります。

無、何も無いところに存在をされる「わたしは『わたしはある』と言う者である。」方が、初めに造ったのだと、最初の一言はそのことを語ります。
「はじめに」「造った」「神が」と、原語のヘブル語は語ります。
そのことばの持つ意味を価値を、どのように日本語に表すのかを、研究し格闘して新しい翻訳ができました。
わずかな翻訳の違い、言葉の違いに目を向け心を向けたいのです。

「細かきを畏れ、心砕きなば、砕けし心を、神は受け給う。」
既に天に帰られた尊敬するクリスチャンの文学者で研究者の清水氾(ひろむ)先生が教えてくださった言葉(短歌)です。
聖書の一文、一語、一句に心を向け、心砕いて向き合い、読むときに神様がその心を喜んでくださり、祝福してくださる。
そして聖書の神髄といったことを教えてくださる。
だから大切に丁寧に聖書を読みなさいと、教えてくださったことを20年以上経っても忘れることはありません。

新しい年の最初に、聖書の最初の一文を読み直してみました。心を込めて、声に出し読みました。
今年も、主は私たちに語りかけてくださるのです。
心砕いて、その声を聞きたい。聞いて受け取り、蓄え、従っていきますと、最初の日に声を上げます。

私が生き、足をつけ、一歩づつ歩むこの世界のことを「はじめに神が天と地を創造された。」と、教えてくださった最初の言葉に感謝し、感激します。
今年も、一歩づつ小さな一歩でも、朝ごとに聖書のみことばを、ご一緒に読み、親しみたいと願っています。
シャローム