「あなたに向って 私は目を上げます。 天の御座に着いておられる方よ。」詩篇 123篇1節
わずか4節だけの詩篇です。それぞれの節のことばも短いのです。
それだけに詩人が歌いたいこと、訴えたいことが明確で強いのだと分かります。
後半の3〜4節は、詩人の現状を表します。
詩人は、主に背き高ぶっている者たちに蔑まれて、苦しめられています。
彼らjは、自分たちの豊かさと地上での地位や力がいつまでも続くものだと思い上がっています。
それなので、彼らは自分が高いところにいるつもりになって、詩人と信仰者を嘲り蔑んでいるのです。
詩人はそんな状況の中で、主にだけ助けを求めます。
121篇の1〜2節で歌っているように、主にだけ目を留め目を上げます。
天の御座、天地の創造主から助けが来ることを期待しています。
「目を上げます」1節
「主人の手に向けられ」「女主人の手に向けられ」2節
繰り返して詩人が言葉にするのは、信仰の告白を元に、主にだけ頼り助けを求める言葉です。
詩人は期待しており、助けを確信しています。
苦しい現状を先に訴えるのではなく、主への信頼と期待を先に告白します。
その上で、自分が主に背く者たちに苦しめられていることを訴えます。
苦しさよりも期待と信頼が大きいことを言葉にしています。
ここに詩人の信仰が現れています。
そして今朝も、詩人は主から目を離しません。
私たちも、目を上げて、主の手に目を向けましょう。
シャローム
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