「ツェルヤの子ヨアブが数え始めたが、終わらなかった。しかし、このことで御怒りがイスラエルの上に下った。それでその数はダビデ王の年代記の統計には載らなかった。」歴代誌 第1 27章24節 (2017新改訳)
21章6節以降に記される事件に関係した箇所です。
ダビデが人口調査をしたのは、サタンの誘惑に惑わされたからであり、主は、そのことで怒り、さばきを下されました。
ダビデは、自分の罪の結果、イスラエルの民が打たれて行くことを悲しみ、恥じて、その数を残さなかったのです。
23節には、主がイスラエルを祝福して民を、星の数のように増やすと言われたことを記しています。
それが分かっていたので、ダビデも二十歳以下の男性を数えなかったのです。
それなのに惑わされて、民の数を数え、王を補佐する官僚、軍人の数を数えてしまったのです。
自分を誇る心が、わずかでもあったのでしょう。
「数え始めたが、終わらなかった。」とは興味深い記述だと思いました。
主の御怒りがあったので、数えることができなかったわけですが。
主は、天の星のように数え切れないほど増やすと、アブラハムの約束をしています。ダビデにも同じ祝福が与えられていました。
星の数は、最初から数え切れないのです。終わらないのです。
終わるはずもないことに取り掛かり、主に、信頼し期待して待つことを忘れたダビデの罪が、こんな記述にも表れているようです。
それでも、この罪を直ちに悔い改め、記録したダビデは流石です。
恥じるだけで終わらないで、悔い改めて、また直ぐに主とともに歩むことができる者でいたいと思う朝です。
シャローム