「そこで、フェストゥスは陪席の者たちと協議した上で、こう答えた。「おまえはカエサルに上訴したのだから、カエサルのものに行くことになる。」」使徒の働き 25章12節
カエサルの元での裁判が決まり、パウロはこの後、ローマへ護送されるのです。
ユダヤ人のパウロに対する嫉みから来る違法な訴えが最初にありました。
それを受けたフェリクスや後任のフェストゥスたちも、それぞれ自分の利益を考えるばかりです。
誰も真剣にパウロの裁判をおこなおうとは考えていないようです。
言ってしまえば、ここ23〜25章に登場する人たちは、すべて神の前に誠実に歩んではいません。
ところが、そのような人たちの思惑と行動が、パウロを遠くローマの地へと送り出そうとしています。
異邦人に主イエスの福音を伝え、それを地の果てにまで届ける器となるというパウロの働きが、ここでまた進みます。
裁判と言う形ですが、パウロはこの後、ローマへ行き、宣教をします。
神、主を信じない人々と不誠実な人の行動をも、主は用いてパウロの働きを広げます。
私たちの周りには、不誠実なことが多くあり、まかり通っています。残念ながら。
しかし、私たちはその中で、悩み、愚痴を言うだけで終わってはいけないのです。
主は、全能であり、主を信じる人にも、まだ信じてはいない人にも働くことができる方です。
そして主は愛の方であり、愛の働きを進めてくださる方です。
このような状況でも、私たちが主を信じ、誠実に歩むならば、主は思いがけない形で私たちを助けてくださるのです。
そしてさらに素晴らしい歩へと導いてくださるのです。
週の初めの日に、最初に主を礼拝を献げて歩を始めましょう。
主が、最善の道を備えてくださるのです。
シャローム