「主よ 私のたましいを 偽りの唇 欺きの舌から 救い出してください。」詩篇 120篇2節
120篇から134篇は、信仰者がエルサレムに上る時に歌ったと言われる「都上りの歌」です。
主を呼び求め、ほめたたえながら都に向って足を進めました。
この詩篇は、主を慕い呼び求めていますが、詩人は平安な日々の中にいるのではなようです。
2節は「偽りの唇」「欺きの舌」と、言葉を言い換えつつ重ねます。
詩人を騙す言葉を口にするというだけではないのです。
周りの人たちは、平和を望む詩人と違って、争いを好む人たちなのです。
偽りを言い、人を欺く人たちは、争いを好む人たちであり、詩人を攻撃する人たちなのです。
最後の7節には、決定的な違いが歌われます。
詩人は平和を求めて語りかけると、周りの人たちは、戦いを求めて襲いかかるのです。
ここ120篇では、争いを好む人たちの性質に合わせて、主のさばきも「勇士の鋭い矢」「えにしだの炭火」と、武具によるさばきがあると、歌うほどなのです。
私たちは争いではなく平和を求め。
偽りではなく真実を語り。
欺きではなく誠実な行動をし。
いつも主を呼び求めて賛美の唇を、主を呼ぶ舌を持ちたい。
シャローム