「しかし、王はこの長老たちが与えた助言を退け、自分とともに育ち、自分に仕えている若者たちにこう相談した。」歴代誌 第2 10章8節 (2017新改訳)
ソロモン王の子であるレハブアムが、ソロモン王の後を継ぎ、即位する時に、人々はソロモン王が彼らに課した過酷な労働と思いくびきを軽くしてくれるように願い出ます。
ソロモン王の時代から仕えていた長老たちは、優しく答えて、彼らがいつまでもしもべとなるように助言しますが、レハブアムはその助言を退けます。
それどころか、自分の親しい若者たちに相談して、かえって厳しいくびきを貸すように答えるのです。
このように人々に答えたのは、きっとレハブアムが、自分を父ソロモンよりも、立派な王であることを示したいと言う、思いもあったのでしょう。
しかし結果は、人々の心はレハブアムから離れて、ヤロブアムを王として立てて、王国は分裂するのです。
謙遜に人々に接することもできないレハブアムの姿には驚きます。
また、若者たちの答えにも驚くばかりです。
しかし、背後に神、主が働かれて、王国とレハブアムを試されているのです。
そしてレハブアムは、ダビデと違って、このような試練に耐えることが最初からできなかったのです。
その理由は明確です。
この10章のどこにも祈りがありません。賛美がありません。
このレハブアムにも、友人である若者たちにも祈りがありません。
主に相談し、主に頼り、主の導きを求めないのですから、王国も分裂するはずです。
私たちが行動する時、最初に主に相談し祈り。
主を賛美しながら、事を進めないならば、それは主の祝福を受けることはできないのです。
自分では上手くいっているつもりでも、そこには平安もなく主の祝福も失われていくのです。
主に祈り求め、主を賛美する。
これが私の日常から、決してなくならないように。決して後回しにしないようにと、教えられる箇所です。
シャローム