「神はラケルに心を留められた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。」　創世記３０章２２節

３０章は、ヤコブの妻となったレアとラケルがそれぞれにヤコブの子どもを求めたり、叔父のラバンはヤコブを自分の近くに留めて置こうとして、色々な策を講じます。
皆がみんな策略を巡らして、自分の思いを遂げようとしています。
ヤコブも、叔父のラバンが自分を利用しようとしていることを知って、ラバンを出し抜いて自分の羊ややぎを増やそうとしています。

そしてそれらの幾つかは、思い通りになったと、見えます。
しかし、その背後には主の御手と主のあわれみがあるのです。
ここに一番大切なことが示されています。
神が心を留められるということです。

神は、ラケルの悲しみも、そして願いもすべて知っておられます。
ラケルが様々に策をおこなって、姉のレアに対抗しようとしてきたことも知っています。
そしてラケルが、一番望んでいた子どもを生むことも知っています。
そして、神は、神が時を定めて、その望みを叶えてくださいます。
それは、神が心を留められてラケルをあわれみ、恵みを与えてくださるということです。

神が心を留められるので、私たちに恵みと祝福があります。
神が望む時に、神が望むように与えてくださるのです。
ですから私たちは、神は私を愛してくださっていること、心を留めて恵みを注いでくださることを信じて歩むのです。
策を講じるよりも、主を信じて祈るのです。
それができるときに、主は願いを聞き入れて、恵みを与えてくださるのです。

主の目が私に注がれていて、主が心を留めてくださるのだと、信じ告白をしたい。そして祈りたい。

シャローム