「地上のすべての王は、神がソロモンの心に授けられた知恵を聞こうとして、彼に謁見を求めた。」歴代誌 第2 9章23節 (2017新改訳)

シェバの女王がソロモンを試そうとして難問をもってやって来ましたが、ソロモンの知恵に驚き、主をほめたたえたのです。
そうして諸国の王たちも、ソロモンに謁見を求めてやって来ます。
ソロモンの知恵を聞きたいのです。

ここに大切なことがあります。
ソロモンの知恵とは、ただ他の人よりも優れている豊かな「知識」ではなく。
ソロモンが学び取って身につけた知識でもありません。
そのような知識に優劣をつけることには、意味はありません。
更に豊かなものがあります。

主を愛し、主を信じてそのことばに従おうと願う信仰者には、主がその人の心に知恵を与えてくださるのです。
自分で得ていく知識ではなく、神が恵みのうちに授けてくださる知恵です。
知恵は、頭でだけ理解するのではないのです。信仰を持って受け取り、知っていくのです。

ああ、主よ。小さく愚かな私にあなたの知恵を、知恵の一端を与えてくださいと、祈る心がまず大切な知恵です。

シェバの女王は、事前に聞いていたソロモンの知恵よりも、実際はもっと素晴らしい知恵であったと、告白しました。
私たちの神、主の知恵は、私たちが量り知ることのできない大きく広く深く、そして高いのです。
神、主の大きさを量ることができないように、神の知恵も量ることはできないのです。
しかしその神は、私たちに知恵も授けてくださるのです。
シャローム