「あなたがたは神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っているのです。」マルコの福音書 7章8節

パリサイ人がイエス様の弟子の行動を責めます。
手を洗わないでパンを食べているとの批判です。即ち、手を洗わずに汚れた手のままで食べているのは、律法に違反するとの批判です。
しかし、そのような律法を神様は与えていません。

確かに、私たちは罪人であり、神の前には汚れている者です。
ですからこそ、神の戒めを守り、神を心から愛して、神の律法を守るのです。
しかし、手を洗わないと、神の律法を破り、汚れたまま食事をすることになって、神の前に罪を犯すことになどなりません。

パリサイ人が守りたいのは、自分たち優秀さです。
自分たちが誰よりも真面目に律法を守り、汚れから遠く離れている者だと自負したいだけです。
ここで堅く守るというのは、頑固に、自分たちの決めたルールに固執して守っているだけです。
そして、他の人にも守らせることで、自分が優位に立ちたいのです。

しかし、神の律法を守るとは、謙遜になり、神様に罪人である自分が愛されていることを喜び、神を愛して、神の律法を守ることです。
他の人より真面目に守っているかどうかなどを誇る必要など一つもありません。いえ、誇っていけないのです。
誇った瞬間、それは神の戒めに背を向けているのです。
人の言葉ではなく、神様のことばを大切に聞きたいものです。

シャローム