「今、わが神よ。どうか、この場所でささげる祈りに御目を開き、御耳を傾けてください。」歴代誌 第2 6章40節 (2017新改訳)

主の宮の完成した時に、ソロモン王はユダヤの全会衆を前いして祝辞を述べます。
宮の建設にいたる経緯と完成には主の恵みがあったことを確認するのです。
王としての自分を高めるのではなく、主をあがめて賛美します。
そして祈ります。

王が、全会主、国民の前で、神、主にひざまずき、主をあがめて祈ったのです。
立ったままでは祈りません。それがソロモンの信仰です。

そして祈りの最後に、祈りを聞いてくださいとことばを発するのです。
20節でも同じように、御目を開き、御耳を傾けてくださいと、祈りました。

ソロモンの祈りは、将来のユダヤの罪、捕囚、そこからの解放にまで及ぶ、預言者的な深い祈りです。

ソロモンは、祈りが聞かれることを確信しています。
同時に、聞いてくださいとの切なる望みを強く、誰よりも強く持って祈っています。
それが、御目を開き、御耳を傾けてくださいなのです。

主は、すべてを見ておられる方、見通される方です。
その方に、御目を開いて見てくださいと、更に願うのです。
主は、私たちが唇に上らせる前から私の願いを知ってくださる方です。
その方に、御耳を傾けて聞いてくださいと、更に願うのです。

祈りが聴かれる確信と、祈りを聞いてくださいと言う切なる望み。
信仰を持って、いつもこの心で、実際に声を上げて祈りたいものです。
シャローム