「箱の中には、二枚の板のほかには何も入っていなかった。これは、イスラエルの子らがエジプトから出て来たとき、主が彼らと契約を、結ばれた際に、モーセが
ホレブで入れたものである。」歴代誌 第2 5章10節 (2017新改訳)

 主の宮の完成が記されます。
 その日、民は主を賛美して歌い、楽器を奏でました。
 主も、そのご臨在を現してくださり、祭司たちは畏れて、立って奉仕することができないほどでした。

 ここで心が留まったのは、主の箱です。
 仮置きされていた詩音の町から、神殿の中心の場所である至聖所の中に納められ、一対のケルビムが守ります。
 その箱の中には、二枚の板だけが入っているのです。
 モーセがホレブの山、神の山で授けられた契約の板です。

 十戒が刻まれた石の板です。
 大切な箱の中にあるのは「契約書」なのです。
 主が私たち人と結んでくださった契約書です。
 それも主の方から、結ぼうと言ってくださった契約書です。

 宝石がちりばめられた剣とか冠とかではありません。
 石の板です。
 しかしそれは主のことばが刻み込まれ、契約を結んだことばが記されています。

 象徴的なものではなく、具体的であり、実践的なものが、最高の場所にケルビムに守られて、大切にされるのです。
 私たちが主の契約、十戒を大切にする時、私たちこそ主に大切にされているのだと、知る時となります。

 今、私が主と結ぶのは、信仰のみです。
 信じるだけで、罪が赦されて永遠のいのちを受け取ると言う、契約です。
 私の一番大切なところにそれは置かれているでしょうか。
シャローム