「しかし、だれが主のために宮を建てる力を持っているというのでしょう。天も、天の天も主をお入れできないのです。主のために宮を建てようとする私は何者でしょう。ただ主の前に香をたく者にすぎません。」歴代誌 第2 2章6節 (2017新改訳)

いよいよソロモン王の手によって主の宮の建築が始まります。
ツロの王ヒラムに人材と当時の最高級品のレバノンの杉材を送ってくれるように依頼します。
ダビデが備えた多くの資材と新たに最高の物を加えます。そこに力ある熟練工などを集めるのは、主の宮を最高の物として完成させるためです。

しかし、このソロモンによる主の宮の建築で一番大切なことはソロモンの心です。
「ただ主の前に香をたく者にすぎません。」
これは主をあがめ、主を賛美する者であることの告白です。
同時に、主のことばに従う、主のしもべであることの告白でもあります。

ソロモンが他の国々の王たちに勝って優秀だから立派な主の宮を建てることができるのではありません。
ソロモンの名声を広め、王としての力を誇るためでもありません。
熟練した技術者も、その指示で石を削り、布を織る人も、ソロモン王も、皆、主をあがめ、主を賛美する者として仕えるのです。
その心がなければ、どんなに素晴らしい宮が完成しても、主は喜ばれず、主はその宮を住いとしてはくださらないのです。

主への従順、主を賛美する心こそが、主の宮の建物を真の主の宮にするのです。
現代の私たちのこの地の主の宮は、従順と賛美と一つ心で集まる教会の礼拝がそれです。
ただ主の前に香をたく者として、感謝と喜びをもって宮を建て上げていきたい。
シャローム