「また主は言われた。「あなたの手をもう一度、懐に入れよ。」そこで彼はもう一度、手を懐に入れた。そして懐から出した。なんと、それは再び自分の肉のようになっていた。」出エジプト記 4章7節 (2017新改訳)
 
 
 モーセは、主に召し出されイスラエルの民の前に行くように命じられますが、尻込みをします。
 この後も、まだ色々と言い訳をするのです。
 そんなモーセに対して、主は二つのことをするように命じました。
 
 一つ目の不思議。
 杖を地に投げると蛇になりました。
 モーセは恐れます。
 しかし主のことばに従い、もう一度握ると、それは杖に変わります。
 
 二つ目の不思議。
 手を懐に入れると、手はツァラアトに冒されて白くなります。
 しかし主のことばに従いもう一度、手を入れると、それは癒されて綺麗になるのです。
 
 一つ目は、モーセがエジプトのファラオとファラオの力を恐れていることを示します。
 蛇、エジプトは恐ろしいのです。恐ろしい力があります。
 しかし、主の前には無力です。
 恐れないで、主のことばに従うことを教えてくれます。
 
 二つ目も、モーセが恐れるようなことが起きることを示します。
 ツァラアトは恐ろしい病であり、汚れを象徴しています。
 蛇以上に恐ろしいのです。
 それも懐に手を入れると、ツァラアトに冒されるのです。
 
 懐は、身内、家族を表します。
 残念なことに、指導者としてのモーセの敵となり、困難な状況を引き起こすのは、エジプトではなくて、身内の家族(姉のミリアム)なのです。
 指導者としてのモーセを悩ませるのは、エジプト以上にイスラエル人、家族なのです。
 これは困難であり悲しいことです。
 そう言うことが確実に将来に起きるのです。
 
 しかし恐れてはいけないのです。
 主のことばに従うのであれば、癒され、解決を見ることができるのです。
 ここでは、人を恐れるのではなく、主のことばに聞き従うことを教えてくれるのです。
 聞き従う時、癒され、励まされて力強く使命を果たすことができます。
 私たちも、モーセのようにできるのです。
 
 主のことば通りに、従いましょう。
シャローム