「ここで、私は目覚めて、見回した。私の眠りは心地よかった。」エレミヤ書 31章26節

エレミヤはまぼろしを見せられるようにして、主からことばを受けたのです。
その預言は、イスラエルが主によってさばかれること、そしてさばきの後、再び主によって回復されて、祝福されていくことです。

エレミヤは、この啓示を受けた後、目覚めます。
厳しいさばきを経験し、その後、もう一度主のあわれみを経験して、人々は主を知るようになります。
本当は、知っているはずのイスラエルの人々なのです。
しかし人々は、主が結んでくださった契約を破り、偶像を求めて、好き勝手に生きました。
それはまるで、父なる神がイスラエルの人々の手を握って導いてくださっていたのに、子どもであるイスラエルの人々が、その手を振りほどき約束を破っていくようなものでした。
しかしさばきを経験し、自分の罪を知った人々は、主のあわれみを知ることができるようになります。

30節になると、自分の罪を知り、神のさばきが正しいことを知ることが示されます。
そして、31節で、主はその民と新しい契約を結んでくださることが示されます。
それはイエスさまによる新しい契約です。

厳しい主のことばを聞いたエレミヤですが、遙か先の終末の日の約束までも聞かされて、彼は、平安を得たと「私の眠りは心地よかった」告白するのです。
まだ、エレミヤが生きている時代、周りには罪が広がっていても、先の祝福、主のあわれみを信じたからです。

私たちも、今をしっかりと見据えて、主のことばは実現するのだと、さばきも含めて心地よかったと、聞いていける者になりたいものです。

シャローム