「神は、ノアと、彼とともに箱船の中にいた、すべての獣およびすべての家畜を覚えておられた。〜」創世記 8章1節前半 (2017新改訳)

洪水と箱船と聞きますと、私はすぐにノアとその家族のことに心が向きます。
そしてつがいで箱船に乗っていた獣と家畜に関しては、箱船の収容、退避しているだけの存在のように感じていました。
しかしノアの物語を読み直すと、そこには神の深い愛と守りがあることに気がつきました。

ここでも神は「獣」と「家畜」と分けて記します。
野生の獣と、アベル以降の人々が飼っていた「家畜」と言う、2種類の動物です。
人のように、その鼻に息を吹き込まれることはありませんでしたが、神が創造し命を与えた獣と家畜です。

神は、この生き物の一匹、一羽、一頭のすべてを覚えておられたのです。
それは愛し慈しんで、守り導いてくださっていると言う事実です。
箱船の中にいたから安全なのではなく、神が愛して守っていてくださったから安全で安心できたのです。

神はこのようにご自身が造られたすべてのものを愛されています。
そして罪人であるにも関わらず、人を特別であり、価値があり尊いと言ってくださる。

神の愛の眼差しは、箱船の中から今こうして生活をしている私の夕から朝の二十四時間にわたって注がれています。
守っていてくださるのです。
神に覚えていただけていることを、この朝、心から喜び感謝して、一日を過ごしたい。
そして大切な時間を聖別して、主の礼拝に時間ととしてささげたい。霊と真をもって。

いつも、いつでも良いものは主から先に私へと与えられる。

シャローム