「エノクはメトシェラを生んでから三百年、神とともに歩み、息子たち、娘たちを生んだ。」創世記 5章22節 (2017新改訳)

ここ5章は、アダムの歴史を記します。アダムの子どもたちの歴史を記しています。
多くの子どもたちの名前があります。多くの子どもが生まれたことはアダムに与えられた祝福です。
それは確かです。

しかしここにある多くの子どもたちの生涯は「生きて、死んだ」と、記されるのみなのです。
夕に眠り朝に目覚め、仕事をして、時には、様々なことをして楽しんだことでしょう。
でも、それだけでは、八百年、九百年生きたとしても空しいことを、ここ5章は教えてくれるのです。

神は、彼らの近くにいてくださったはずなのです。
しかしエノク以外の人たちは、神とともに歩み、神に従って生きることがなかったのです。
でも、それでは空しいのです。
たとえ八百年生きることができなくても、神とともに歩む生涯は、豊かで祝福と平安に満ちたものとなるのです。

最高に長寿であったメトシェラでも、その生涯はエノクのような祝福された生涯とはならなかったのです。
私たちは、今日一日を誰とともに歩むのかが大切です。
その夕に朝の一日が、私の生涯を真に幸いで豊かなものにしてくれることを、ここに生きた年数だけを記される多くの子どもたちの名前が示しているのです。
私たちは、エノクのように神とともに今日を生き、明日も主なる神に期待して、神とともに歩みましょう。

シャローム