「一方、イスラエル人も招集され、食料を受けて、彼らを迎え撃つために出て行った。イスラエル人は彼らと向かい合って。二つの小さなやぎの群れのように人を敷いたが、アラム人はその地に満ちていた。」列王記 第1 20章27節 (2017新改訳)
圧倒的な軍事力と軍勢の人数も多いのがこの時のアラム軍です。
指導者のベン・ハダトは自分の力を誇ります。
また、アラムの家来たちは、イスラエルの神が「山の神」と呼ばれることがあることを指して、平地で戦えば、敗けることはないと、進言します。
このことはベン・ハダトの心を喜ばさせ、高ぶらせます。
そして両軍は向かいあうのです。
アラム軍はその平地に満ちるほどの大軍です。
一方のイスラエル軍は、見るからに弱く、小さなやぎの群れのような集団です。
しかしここで主がイスラエルの王に語るのです。
主が、山の神であって低地の神ではないと、言っているアラム人は、主こそ神、主の主であることを知ることになると、いうのです。
主は、この世の弱い者、小さいもの、人からは取るに足りない者と、見られている人を選び、主の器として用いるのです。
主の勇士は、武力を誇る者でありません。
主がともにいてくださる者であり、主を愛し、主のことばに従う者のことです。
この戦いでは圧倒的に不利なイスラエル軍が、アラム軍を撃退し退けます。
主のことばのとおりになるのです。
主を侮る者に、勝利はありません。主の恵みと守りは届きません。
しかし、自分の小ささや弱さを知って、主に頼る者に、主の恵みは惜しみなく注がれ、主の守りは絶対的なのです。
私たちは、主のことばを受け取って、信仰の戦いに進み出ます。弱いまま、小さく、少なくてもよいのです。主がともにいてくださるのです。
シャローム