「ですから、兄弟たち。主が来られる時まで耐え忍びなさい。見なさい。農夫は大地の貴重な実りを、初めの雨や後の雨が降るまで耐え忍んで待っています。」 ヤコブの手紙 5章7節

手紙が書かれた背景として、各地に散らされているキリスト者が試練にあっているのを励ますと言うことがありました。
5章の前半では、終わりの日が近づいているのに主を信じて歩むのではなく、天に持っていくことができない金銀を愛する生活に一生懸命な金持ちへの警告を記しました。
そして金持ちが豊かな生活をしているそばで困難を覚えているキリスト者を励ますのです。

今の時を耐え忍べば、主からの祝福が豊かに注がれる審判の日、主の再臨の日が訪れることを思い起こさせるのです。
この耐え忍ぶ日は終わりがあります。
そのことをここパレスチナ地方に年に二回降る春と秋の雨にたとえます。
雨は必ず降るのです。耐え忍べば、この二回の雨は大地を潤して豊かな実りを農夫に与えてくれます。
しかし雨を待つことができない農夫は収穫を得ることができません。
実りのためには耐え忍ぶ時が必要なのです。

キリスト者の今の苦しみは、必ず訪れる主の再臨の日の恵みのために必要な忍耐の時です。
先の雨のように、主が地上に生まれてくださいました。
それならば後の雨のように、再び地上に来てくださる主を私たちは信じて待つのです。
その日まで、心を強くして耐え忍び、期待して待ちます。
その間に、主への賛美、主への祈りを欠かすことなくささげたい、耐え忍ぶ期間にするべきことがあります。
今日もみことばを聞き、主への賛美を持って歩みたい。
シャローム