「カインに七倍の復讐があるなら、 レメクには七十七倍。」創世記 4章24節 (2017新改訳)

血の復讐を自らの手で、徹底的におこなうことを宣言する言葉です。
主である神様に、さばきと復讐を委ねるのではなく、どこまでも自分の力に頼って復讐することを求めています。
19節で、レメクは二人の妻を迎えています。
既にこのときにも、主の定めておられる一人の夫、一人の妻と言う関係を捨てて、一夫多妻を始めているのです。
進んで神に背く行動をするのがレメクです。

その上で、復讐も自分の手でおこなうと、言います。
自分の力に頼る人です。
罪深い人の性質が強く出ています。
同時に、他人との比較を気にします。
それなので、カインには七倍と言うことと比較して、より自分を強く見せようというのです。

イエス様は、七度を七十倍するまで赦すようにと、マタイの福音書18章22節で、語られたのとはまったく反対です。
そもそも主が、罪を犯したカインを即座にさばきをおこなって滅ぼすのではなく、守ってくださり悔い改めて神の元へ帰る道を備えてくださったのが、七倍の復讐と言うことだったはずです。
カインが他人に対して、七倍の復讐をしても良いと言うことではありません。

私たちには、どちらの道を進むのが難しいでしょうか。
七度を七十倍赦す道は、難しくても実りと価値のある道です。そして進むときに、主の助けもあります。
進むべき道、口にすべき言葉を間違えないようにしたいものです。

シャローム