「こどもたち、偶像から自分を守りなさい。」 ヨハネの手紙 第一 5章21節

手紙の最後の言葉です。
短く、明確に命じます。

手紙の終わりにヨハネは、イエスをキリストと信じた者は、神を愛することをもう一度命じます。
そして自分が信じているイエスがどのような方であるかを示します。
それは何を、どのように信じているのかを明確にして、信仰が揺るがないようにとのヨハネの教えです。

どのように祈るべきか。
祈りがどう答えられているのかも思い起こさせてくれます。
そして残念がら信仰から離れてしまい滅びへと向ってしまう者がいることも示します。

その上で、ヨハネは教会の信仰者たちを、愛をもって語りかけます。
「こどもたちよ」との語りかけは、ヨハネがイエス様を愛し、イエス様の命令い従い、イエス様が愛している教会の一人ひとりを愛していることを現しています。

最後の最後に語るのは「偶像から自分を守りなさい」です。
守りなさいは、第3版の翻訳では「警戒しなさい」でした。
この2017版の訳では「自分を」と言う言葉を補った上で守りなさいと命じます。
偶像とは、御父、御子、御霊である神以外のものを神としてしまうことです。
お金であり、名誉であり、人であっても真の神以外をあがめるなら、滅びに向ってしまうのです。
しかしその誘惑はあらゆる場面にあらゆるときにあります。
ですから本当に気をつけていなければいけないのです。
守りなさいとは、そういう誘惑から離れ、戦い、神を愛する生活を続けることです。

守りなさいとは、積極的で能動的に、神を愛する信仰生活をすることを命じる強い勧めです。
シャローム