「この場所に導き入れ、乳と蜜の流れる地、この地を私たちに与えてくださいました。」申命記 26章9節
5節には珍しい表現があります。
アブラハムのことを「さすらいのアラム人」と表現しています。
ウルで生まれ、ハランに寄留していたことを指してアラム人と言うのでしょう。
そのアブラハムを主は見出して召され、ご自分の宝の民としてくださいました。
アブラハムの子、イスラエルの12部族がエジプトで苦しめられていたとき、主は、御手によって彼らを救い、エジプトから導き出してくださったのです。
そして、この地に導き入れてくださった。
この26章の前半には、イスラエルの子らが、どこから来てどこに導かれたのかを教えます。
そして、導き入れていただいた地が、どれほどすばらしい地であるかも教えます。
9節は、3度も表現を繰り返してそれを教えます。
「この場所」「乳と蜜の流れる地」「この地」です。
イスラエルの子らが見つけたのではなく、自分たちが開拓し獲得したのでもありません。
主が備え与えてくださった。
この豊かな地に導き入れて与えてくださったのは主です。
そのことは私たちも同じです。
「乳と蜜が流れる地」とは、どんな豊かな地でしょうか。
収穫の実りが豊かで満ち足り、そして、平安が与えられる地です。
その地で、主を礼拝することで、その豊かさと平安を確認し、主が導き入れてくださったことを覚えるのです。
主は、今も、私を導き、与えてくださる方です。
シャローム