「その町の門に入るすべてのヒッタイト人たちの目の前で、アブラハムの所有となった。」創世記 23章18節 (2017新改訳)
妻サラが亡くなり、アブラハムはサラを約束の地に葬りたいと願いました。
アブラハムはその土地に人たちに対して公に交渉をします。
エフロンという人物が所有する畑のにある洞穴を、アブラハムの所有の墓地とすることを望みます。
アブラハムは、主が、将来必ずアブラハムに与えると言った土地にサラを葬り、主の約束が実現する日を待とうと考えたのです。
地上の今の人生の中で、サラと二人でこのカナンの地を所有することは実現しなくても、かの日には実現することを信じています。
そしてその日まで、少しだけでもしるしを残したいと考えたのでしょう。
大切なサラを葬るならば約束の地に、所有地を得て残したいと。
この時、所有者のエフロンは、アブラハムに対して法外な金額を、まるで安い金額のような言い方で、売りつけるのです。
しかしアブラハムは、彼の申し出を受けて買い取ります。
その結果、 その土地のすべての人の目の前で、この洞穴はアブラハムのものにりました。
約束の地に、既に一部を得たのです。
なによりも、その土地のすべての人の目の前でそれがおこなわれたことが意味があります。
将来、人々は、この土地がアブラハムの所有地となるときに、この日のことを思い起こすでしょう。
主が、働かれて、アブラハムに与えると言った土地は、どのようなかたち、どのような時を用いても、主がアブラハムに与えるのだと言うことです。
主に信頼し、誠実に人々の中で信仰に生きるとき、私たちが恵みを受け取り、主を信じた足跡を残して行くのです。
それは地上を去ってもなお、主に信頼して従う信仰者の姿が現れているということです。
シャローム