「以上が、それぞれの家系による、国民ごとの、ノアの子孫の諸氏族である。大洪水の後、彼らからもろもろの国民が地上に分かれ出たのである。」 創世記10章32節
初めにヤペテの子孫、次ぎにハムの子孫、最後にセムの子孫が記されます。
アダムから人が増え広がったように、洪水の後もノアの子どもたちから人が全地に増え広がったことが記されます。
それは大洪水を自分の力で逃れた者はいないことを示すと同時に、主が「生めよ、増えよ、全地に満ちよ」という命令がノアから始まったことを示します。
その中には、父ノアの失敗を暴いてしまった罪深いハムもまた、主のあわれみによって子孫が増えていることを教えます。
しかも、ハムの子は主によって力ある者となったことが8〜9節から分かります。
主は失敗した者、罪を犯した者たちの内にも働かれて、恵みを与えてくださるのです。
そしてノアの後を次ぐセムの子どもたちが多く増え、各地域に広がっていることが分かります。
モーセの時代になると、主の祝福は千代先まで届くことが記されますが、ここにも私たちが地上に人生の間では見ることができないほどに大きく広く祝福されていくのだと分かります。
ここには私の目には直接見ることができない主の恵みが、こうして名前を記すことで現されているのだと思います。
主を信じる私たちから、千代先にまで主の恵みと祝福が大きく、とても大きく広がっていくのだと確信を深めたい。
クリスマスイヴの日です。
周りの騒がしさに惑わされず、静かに主のご降誕を祝いたい。
この日を祝えることが、既に恵みだと感じています。
シャローム